(セミナーメモ)イノベーティブな協調力とは/佐倉統

2013年2月19日火曜日

BizCOLLEGE セミナー

t f B! P L
2013年2月16日に以下のセミナーに参加しましたので、メモを残します。

佐倉統(東京大学大学院情報学環)
イノベーティブな協調力とは?
生命科学考える未来のソーシャルキャピタル
<最初に感想>
チームづくりというキーワードに対して、生物学者がどのような講演をするのか興味がわいた。

前半戦は、生物の進化についてから話を始めて、チームづくりの必要性を説き、チームづくりの方法論に関するブレストおよび、ブレストで出てきたアイデアを生物学と絡めて発展させていく手法を盛り込んだグループワークをやるという流れ。

全体的に時間が足りない感が強かったが、ブレインライティングという手法は社会人同士の自主セミナーなどでも活用できる手法かなと思いました。

面白いな。と思った言葉


「環境が与えられてかわるだけではなく、環境を使う視点も必要」


<では、詳細レポ>

・生物進化3つの教訓

1.方法はひとつではない
カエルの例。オスガエルはメスガエルをGetするためには
声がでかいをでかくするやつもいるが、
直接アプローチをはかるやつもいる。

2.ピンチはチャンス
人間がいい例。豊かな環境 vs 厳しい環境
人間は豊かな森という環境では負け組で
サバンナに出て行って進化した。

3.仲間とつながる
実は、人間は相手に親切にすることが心地良いよいに進化している
人間だけではない。新しい形質が単独で増えることは非常に難しい
そのため仲間を少しずつ増やしていく(しきい値を超えたら一気に多数派になる)
つながるか、死か。なのだ

・では、本題
日本の社会は個は強いが、社会(制度など)が弱いのか?
異業種交流会がすごいよかった!という話は聞かない。
飲み会は楽しかったりしても、その後役に立つことはあまりない。

では、実際に役に立つ、つながりの作り方
離ればなれになったあと個々がつながり続ける方法って?

・グループワーク1
役立つつながりを作る方法に関するブレスト
ここで、グループワークをするためのブースにあらかじめ決められた
グループで移動。ブレーンストーミングが行われた。

私のグループのブレストのメモがこの写真


6人グループだったのだが、口火を切ってくれたのは
寡黙な柔道家という出で立ちの男性。

行動を起こすこと。PassionとVisionがあればからなず応援者が現れる。

しのジャッキー「では、具体的な行動の例ってどんなのがあるでしょう?」

例えば、アイデアを話すこと。企画書を作ってみること。

年配の男性
「私はね。実は悩んでいるんですよ。会社や自分のグループにとっては良いと思うことでも、他のグループや関係する他社にとっては良くない場合もあるでしょ?
そういった場合に、どうやって自分のPassionを強く持ち続けるためにセルフモチベートしていけばいいんでしょうね?

しのジャッキー
「自分をモチベートするだけでなく、相手の心にもPassionの火をつけるような行動が必要なのでは?例えば、相手にとってどのようなメリットがあるのか、そういったことを伝えること、考えることが必要」

メディア系企業勤務男性
「関係する人たちの間でのVisionの共有が必要」

女性参加者
「はなれてしまってもつながる方法ということだったが、個人でつながるツールというとFacebookやtwitterなどあるが」

しのジャッキー
「最近、ビジネスの関係で、つながりを作ろうと思っても難しくて、一歩踏み込んだ公私混同的なコミュニケーションの必要性を感じている。それをある程度出していかないと、Facebookなどでつながっても発展性がないのでは?」
※注:しのジャッキーの最近のテーマ→こちら参照

メディア系企業勤務男性
「中国では、飲みニケーションがビジネス上でも大変重要だという」

IT系企業勤務男性
「そういう意味では、お互いの共通点、好きなことや趣味などでつながることも必要」

======といったあたりで、タイムアップで、セミナーへ戻る

・進化に必要な要素
進化は、
1)遺伝的変異の供給、2)様々な変異体の中から環境に適応した性質が増えていくという二段階の自然選択のメカニズムで多様性と定向性、両方が必要

平家蟹は、甲羅が人の顔に似ているものは逃がされて生き残ったという人為的な進化(?)の例。

アイデアも同じメカニズムで進化する。
つまり
1)情報の変異の供給(さまざまなアイデアの供給)
2)違う環境への適応
の2つの要素で進化する。

・グループワーク2
シナリオを考えるブレインライティング

ブレインライティングという言葉は初めて聞いたが要領は以下だ

方法:3列x5行のマトリックスの1行目に
ブレストの中で出てきた中で気に入ったものを3つ記載して隣の人にまわす
隣の人は、それを進化・発展させる。というもの。

これはつまり、自分が出したアイデアを
違う人の脳みそ=違う環境に適応させ、
その別の環境から変異を提供させる進化手法ということだ。

しのジャッキーの実際のワークシートが以下の写真。



1行目がしのジャッキーがグループワーク1のブレストででてきたキーワードの中から選んだ3つ。

・公私混同
・セルフモチベート
・相手のPassionに火をつける

これらが、2~6行目と、残りの5人のメンバーが自由にアイデアを広げていったものだ。

・公私混同に関しては
上司と飲んで仲良くなろうという流れへ発展

・セルフモチベートに関しては
目標を、1日単位の行動に落とし込んでいくことが重要という流れへ発展

・相手のPassionに火をつける、に関しては
これが一番面白くて、みんなの意見が割れた感じで

-相手のことをよく見るようにする
-自分を犠牲にして何かやる
-相手の立場になってみて行動する
-相手の立場になりすぎず遠慮せずに自分の要求をいう
-自分も相手もPassionを持ち、軸を大事にしつつ、尊重し合える関係性

・最後は、簡単な発表会

他のグループでは
・お笑い力を評価する
・サンバをやる
・会社をおこす

ぐいっと、進化(突然変異?)したものもあったようだ。

「環境が与えられてかわるだけではなく
 環境を使う視点も必要」

という佐倉教授の言葉が一番、思わされるところが大きかった。
今、自分がおかれている環境に不平不満や、不幸だったといってもしょうがない
その環境をどのように使っていけるか、逆境であるなばどのようにしてバネにするか

そういった視点の持ち方で、人生だいぶかわってきそうだ

以上
しのジャッキー

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