2012年7月29日日曜日

尾木ママの講演を見てきました(その2)

前回に引き続き以下のシンポジウムの講演のメモです。

法政大学教職課程センター開設記念シンポジウム
「現代の教師に求められるもの―私立大学における教員養成を考える―」


1.尾木ママこと尾木直樹 教授

↓↓↓今回の投稿はこの2つ

2.朝日新聞社会 氏岡真弓さん
3.上記2名+法政大学教職課程を担当する教授3名を交えた討論


■□ 氏岡真弓さん の講演メモ ■□■□■□■□■□■□

題目「いま、先生は -過酷な、しかし人を惹きつけてやまない仕事-」

尾木ママの講演の方で、散々、教育委員会の隠ぺい体質
事件が起きた時に語らない(語れない)先生たちということの対比(?)で

「私は新聞記者なので、語らない人たちに語ってもらうのが仕事」
という講演のスタートは、控えめな話し方とは裏腹になかなか引き込まれた。

そんな、数多くの先生への取材をまとめたのが以下の著作とのこと

 



基本的には、講演者がこれまでに取材に取り組んできたトピックをベースに
以下の3点を語っていたと理解しました。

1.学級崩壊ってなんだったんだろう
2.若手とベテラン
3.正規と非正規



1.学級崩壊ってなんだったんだろう

1998年に学級崩壊の特集記事を組んだようです。
ある教師へのインタビューの引用が一番印象的でした。
「教師が無条件に尊敬される時代は終わったんですよ。」

これはつまり、
1991年のバブル崩壊(wikipediaより)
1993~2005年の就職氷河期(wikipediaより)

を通して、社会が(子供も親も含めて)、
これまでのように学校に行き、先生の教えることをしっかり学んでいけば
社会に出て、良い職について、豊かな生活を送れるはずだ、という
日本の経済成長の崩壊を感じとった結果が
学級崩壊という形で現れたのだろうというのだ。

自分は1998年というと私は高校に入学するころ
たしかに、自分も、中学、高校の頃に先生を尊敬していたか?
と聞かれると、バカにしている部分も強かった気がする。

2.若手とベテラン

ここは、高度経済成長期に教師をしていた世代と
就職氷河期に教師になった世代との間の世代間ギャップ
若手に、公務という名の山ほどの書類づくりがベテラン世代から降ってくる
という状況が述べられた。授業が片手間、書類づくりが仕事(!?)
という感じになってしまっている地域も少なからずあるようだ

3.正規と非正規

これは、朝日新聞で、教師のインタビュー記事を載せているうちに
「教師の仕事が大変な仕事であることを記事にしているが
 取り上げている教師は正規の教員だろう。
 実際、彼らの生活は、自分たちのような非正規の上でなりたっている
といったような声が多く寄せられたという。

大学ならいざ知らず、小中高などどの教育現場で、非正規の教員がいる
ということに、恥ずかしながら、驚いた。
少なくとも、自分の小中高の頃に、非正規の職員がいたのかどうかわからない。
そして、非正規の教員は求められることに対して、
割に合わない労働環境であることは容易に想像できる。
塾の講師などもやっていかないと生活は成り立たないだろう。。。
教師をワーキングプアにして、日本の社会はどこに行きたいのだろうか・・・。

■□ 尾木ママ+氏岡さん+法政大学教職課程を担当する教授3名を交えた討論 ■□

討論というか、最初に、各教授からのコメントが述べられる時間がとられて
それがとても長く冗長だったのが、残念でしたが、

氏岡さんの
「私立大学の教職課程こそ、"アナーキーな教員"を輩出して行ってほしい」
という発言や

「正規、非正規の教員は、驚くほどお互いが分かりあえていない、職場(教員室)での
 連帯感がない。教育課程での教師の卵への教育では、正規、非正規ってどういうもの
 というのをしっかり教えるべき」

といった、第三者視点があったことで、このシンポジウムは支えられていたかな
と思うところが強かった。
11月16日(金)にも、同じようなものを法政大学は多摩のキャンパスでやるようです。
平日だから、ちょっと行くのは難しいかなぁ。


===<参考リンク>==================

氏岡真弓
Facebook
http://www.facebook.com/mayumi.ujioka
Twitter
https://twitter.com/ujioka

2012年7月22日日曜日

尾木ママの講演を聞いてきました。


法政大学教職課程センター開設記念シンポジウム
「現代の教師に求められるもの―私立大学における教員養成を考える―」
というものを聴講してきました。

1.尾木ママこと尾木直樹 教授
2.朝日新聞社会 氏岡真弓さん
3.上記2名+法政大学教職課程を担当する教授3名を交えた討論

という三本立ての内容でした。

法政大学が良い教員を輩出していくため、教職課程に力を入れていくぞ。
それにあたって、尾木直樹教授に教職課程センター長に就任してもらいました。
という位置づけのものであることは、現地について知りました。

以下、★部分は、しのジャッキーの個人的意見やらメモ

■□ 尾木直樹教授の講演メモ ■□■□■□■□■□■□

大津事件の関連で、大忙しだったらしくレジメなどをまとめる時間がなかったそうです。
全体的に、外国との対比が多く、各項目はレジメがないこともあり、
尾木さんの思いが伝わってきにくかったのがちょっと残念でした。

「3.11」以降、教職課程の授業に出てくる生徒が変わってきた
生徒に教師に求められているもの、欠けているものは何かと、出したレポートを引用
-生徒の気持ちを理解する力が足りない
-教師の人間性の充実が必要

★「教師の人間力」というのは、尾木さんの持論の様子
他にも、先生にゆとりがない
先生に「市民生活」、「文化生活」をおくれる環境づくりをとも述べていた。


   原因の一つは日本の教育の「一斉主義、競争主義、数字目標主義
数字目標というのは操作されてしまう
教育委員会の隠ぺい体質により隠されたりする。
というようなことを言っていたが、そういったものが、いじめが発生したときの
学校の対応などに見えているのかなぁ。

 ・教育予算が足りない
国連は、大学授業料は無償化すべき、それが世界の方向性
といった助言を日本にしている。
★ホントかよ。と思い調べてみると確かにそういった動き(?)があるようですね
学費 無償化が世界のルール/学費 なるほど コラム1/JCP若者ネットワーク
http://www.jcp.or.jp/youth/gakuhi/co_01.html

・教員の評価制度が良くない。
海外では、”発達性”で評価されるが
日本では、結果主義(→数字目標主義)ということをいっていたと思う。
+教育委員会の評価性がない。
★教育委員会がのさばる!と言ってました。
よほど恨み(?)があるようですね尾木さん。

・教育実践の自由が必要
教え方の自由ということのよう。副教材とかプリントとか。そういったものを
教師が独自に作って、教えて良いようにすべき。ということのよう。

★今の学校って、教師がそういったものを作る余裕もないということのようですね。
自分の頃は、そういうのあったような気がします。

・「学校、生徒、保護者」の三位一体の学校教育運営
★これは、教室で起きていることの責任を先生に押し付けるのはやめよう
ちゃんと、保護者も、学校の教育運営に参画して、当事者意識を持とう
例えば、いじめが起きたとして、その責任は学校、担任だけにあるのではない。
   そういうことのようです。

●諸外国との対比


日本は孤独を感じる子供が世界ダントツ一位
国連かOECDかが15歳の子供に行った調査によると
 日本は30%の子供が孤独を感じている
 日本の次に多いアイスランドでも15%位 
ちなみに一位は、オランダで3%弱らしい


・韓国では、小中学校の受験は禁止されているらしい
→金持ちだけが「教育を買える」社会ではダメ。ということらしい
★ちょっと調べてみると、うよ曲折や、いまの大学受験の熾烈な競争など
弊害も見えているようにも感じますね
→参考リンク「韓国の受験競争に思う

・中国では、地域にある程度、教育方法の自由が与えられている
例)-先生が独自の副教材(プリント)などを作れる
-上海では、受け持ち授業数は最大14コマと決めている
その変わりに22時まで、残る生徒などの面倒は見る
会場内の卒業生で先生をやっている人は29コマもっているとのこと。

・オランダでは、教科書なんてないよ。
いきなり、教科書なしとは言わないが、教師に、教え方の自由を与えるべき
という主張の補てん情報として、例示されました。

・ボローニャ・プロセス
★ヨーロッパで提唱されている、高等教育の単位互換制度のようですね
日本の大学教育では、とてもじゃないけど、このような枠組みには参加できないね。
という風に、日本の教育レベルの低さを示すために例示したよう。

調べてみると、それはそれで、行き詰っているというか、
出来上がっているものではない仕組みのようなので

比較で出す、ものとしては、適したものではないと思いましたが
世界では、そういった仕組みがあるんだなぁ。というのは勉強になった。


氏岡真弓さんの講演メモ
 は次回にしようと思います。
個人的は、こちらの方が面白かったです。

==今日のぼやき====
今日は、5カ月の息子と二人でお留守番
しかも、下痢気味で、
 もう朝から9回もおむつを交換しております。。。
お尻がひりひりして痛いみたいで、 エライ泣きます。
 いやー、子供の泣き声って、ホント心がつらい。
母のストレスってすごいと思います。
いつもありがとうございます→to. 妻



===<参考リンク>==================

尾木ママオフィシャルサイト
http://ogimama.jp/

尾木直樹オフィシャルブログ「オギブロ」Powered by Ameba
http://ameblo.jp/oginaoki/

氏岡真弓
Facebook
http://www.facebook.com/mayumi.ujioka
Twitter
https://twitter.com/ujioka

学費 無償化が世界のルール/学費 なるほど コラム1/JCP若者ネットワーク
http://www.jcp.or.jp/youth/gakuhi/co_01.html

韓国の受験競争に思う
http://blog.ohtan.net/archives/50954585.html

ボローニャ・プロセス参考リンク
朝日新聞GLOBE
http://globe.asahi.com/feature/090126/memo/01.html


2012年7月17日火曜日

TEDのサルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」を見て


TEDのサルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」を見たのですが、
ぞくっとしました。

これまで教室で、教えていたようなことは、宿題としてビデオ(最良の教材)を使い
これまで宿題にしていた「演習」を教室でやらせるという逆転が
教育の現場である教室に人間味を取り戻すことができるというのです。
そして、それは最新のテクノロジーがもたらす(再発明)。



http://www.ted.com/talks/salman_khan_let_s_use_video_to_reinvent_education.html
※サイトにアクセスすると日本語の字幕も見れます。
  人気のある講演を少しずつ見ていますが、どれも面白いです。

もともとは、従兄に家庭教師で教えていた内容の
補てん教材として、作った動画をYoutubeにアップしたことをきっかけに
ヘッジ・ファンド・アナリストからこのような事業を始めた
カーンさんすごいですね。

この仕組みは、子供が自分でペースで学習ができること。
また、わかる人が分からない人に教えてあげるように
教師が導くような可能性(人間的な係り合い)

基礎的な数学などの理論・演習などは、ビデオなどでこなし
それを、シュミレーション、ロボット、美術などといった応用に
どのように使っていくかといった創造性をはぐくむことに
教育の現場の時間、教育者の創造性と時間を活用できる

最近、橋本市長の発言で話題になった
義務教育での落第(?)のような概念も
ちゃんと個々人のペース分かるまでやれる仕組み
およびそれを教師や親がフォローできる仕組み
そういったものが、教育の基礎レベルを押し上げるのではないか?
多くの可能性を感じさせられたTEDの講演でした。

TEDネタで連続投稿になってしまいましたが
思わず書かずにはいられない思いでした。

<参考リンク>
Khan Academy
http://www.khanacademy.org/

Khan Academy Japan

https://sites.google.com/site/khanacademyjapan/home
なんと日本でも、広めようという活動があるようですね。

小学校から大学教育まで英語で学習できる授業動画サイト Khan Academy
http://blogos.com/article/26645/

世界を変えるかもしれないWebサービス ① Khan Academy
http://encitii.blogspot.jp/2011/10/web-khan-academy.html

東工大のリベラルアーツセンター設置講演を聞いて、「教養」について考える

東工大で、大学に求められる教養について改めて考えるという趣旨で、
リベラルアーツセンターというのができたそうで
その教授の3人のうちの一人として、池上彰さんが招かれていて、
面白そうだなぁ。と思い一連の記事を読んだのでまとめておこうと思います。

<この記事の要約>
昔は、教養がある人だけが大学に行けた=エリートという構図があったけど
現代は、大学が一般化して、経済=お金が優先される社会になってきた。
そのため教養よりも専門性(修養?)が求められてきて、
教養がおざなりになってきてしまった。

しかし転機は、地下鉄サリン事件で、幹部に理系大学出身者が多かったこともあり
今の理系大学教育での教養の欠如が問題なのでは、というので
教養に再度スポットがあったっている、ということのよう。

最終的には、いわゆる自己啓発系の本を読んでいてもよく出てくる
自分で考える能力」というのが必要だね。ということに。
やりとりで面白かったのは

=====引用ここから================
桑子:最近ですと、私たち自身が、グローバル化が必須だとかコミュニケーション力が欠かせないと学生たちに説きますが、私たちのこうした言葉も疑ってほしい。先生に言われたからやりましょう、と安易に信じないでほしい。デカルトの「我思う故に我有り」の「思う」とはすなわち「疑う」ということです。
ですから、「縛っているものは何なのか」という質問に対する私の答えも疑って、本当は何が縛っているのかを考える。そんなふうに「疑い続けるトレーニング」をしてほしいと思います。 
池上:
なるほど。まず今壇上にいるこの3人はきっといいことを言っているに違いないという思い込みからも自由になるべきだということですね。
=====引用ここまで===============

これが、教養のある。会話というやつですかね(笑)
池上さんは、結構、突っ込みが厳しくて面白い

とにもかくにも、これだ!という答えのない時代
自分で「これだ!」という答えをひねり出せるようにならんと
ということですね。

<私の最近の教養について考えさせられたこと>
池上彰さんの著書「そうだったのか!中国」で読んだ韓国のエピソード

日本人大学生が韓国旅行中に日本語が上手な韓国人のおじいさんに出会い
「おじいさん日本語うまいですねー!」といったら、
お祖父さんがすごく機嫌が悪くなった。という話で、

これは、太平洋戦争が終わるまで日本が韓国を占領していて、
その間に徹底した日本人化をしたという背景を、
その大学生が知らなかった。ということなのですが。。。

自分も知らないし!ドキーッ

こういったことが、日本の外交上大変良くないことなんだろうなぁ、と思ったのです。
同じ敗戦国ドイツではナチスがどれだけひどいことをしたか、
公開したり、伝える努力をしてるとも聞いたので、
日本もそう言った営みが必要だよなーと。
当然それを、子供たちが興味を持って知ってもらえる工夫も必要なのかなぁ、と思います。



そういった意味で、以下のようなことは、とても重要だなぁ、と思いました。

「偏狭なナショナリズム危惧」橋下市長、近現代史教育施設の構想を発表
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120529/waf12052919520037-n1.htm

「(中国や韓国など)他国がいろんなことを言ってくる根本は何か、
相手を知り己を知らなければ、国際社会の中で自分のポジショニングはできない
今の近現代史教育には不満をもっている」
との橋下市長の弁はその通りだと思う。

日本の歴史教育でも、縄文時代とか、弥生時代とかも重要かもしれませんが
それよりなにより、まず、近代史からやってほしかったなぁ。と思います。
そんなこんなで、池上さんの「そうだったのかシリーズ」は分かり易いし文庫サイズになって
持ち運びやすいので、読むのには時間がかかりますが、ちょっとずつ勉強中なのでした




==<参考>================
読むには、日経ビジネスオンラインの会員登録が必要ですが
結構、面白い記事が多いので、よく読んでいます。

2012年6月11日 「日本の大学に、『教養』を取り戻そう」
特別講座 桑子敏雄×上田紀行×池上彰 
第1部 東京工業大学に設置されたリベラルアーツセンター。理系教育機関の最高峰で、なぜ文系教育に力を入れるのか? センター長の桑子敏雄教授、上田紀行教授、そして、池上彰教授の「教養のススメ」をどうぞ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120605/232963/

 2012年6月19日 「頭がいいけど『世間』に弱い」理系の大学生
特別講座 桑子敏雄×上田紀行×池上彰 
第2部 理系の男子学生たちが「女のきもち」「世間」がわからないまま社会に出る、というのは非常に危ない――。東京工業大学で文系の授業を行う、リベラルアーツセンターの桑子先生、上田先生、そして池上彰先生が語り合い...
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120605/232978/

2012年6月25日 「教養を学ぶにはどうすればいい? 3教授が答えます」
特別講座 桑子敏雄×上田紀行×池上彰 第3部
東京工業大学リベラルアーツセンターからの特別講座、最終回は、ネットと会場からの質問に3教授が答えます。現代の教養の意味、それを身につける方法論、日経ビジネスオンライン読者への読書ガイドも最後に用意しま...
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120605/232983/


ニコニコ動画
池上彰教授 登壇 「現代における“教養”とは」
東京工業大学リベラルアーツセンター設置記念講演会 (番組ID:lv91976688)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv91976688
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